初心者向けのランニングシューズとは?元スポーツ店店員の私が解説!
こんにちは。おつまむです。小学校から20歳ぐらいまで続けていた陸上競技(長距離)を最近また始めた私です。
とは言っても、今はちょっとペースが速いランニング程度ですが。そんな私ですが、最近ランニングを始めるにあたって悩んだのが「ランニングシューズ」の選び方です。
昔と違い、体もぶよぶよですし、筋力もかなり低下しており、殆んど初心者ランナーの様な状態…昔は、ランニングシューズの選び方はそこまで気にした事は殆んどありませんでした。
しかしながら、30歳を超えた事や筋力の衰え等々、色々な不安要素があったので真剣にランニングシューズを選択しました。
私は過去にスポーツ店に勤務していた事があり、メーカーさんの勉強会などに参加した事があり、それなりにランニングシューズに対しての知識を持ち合わせています。
今回はその知識を活かし、どの様に「初心者向け」のランニングシューズは選んだのか、またはどの様な選び方が良いのかをご説明いたします。
初心者ランナーのランニングシューズの選び方のポイントは3つ!!
こちらでは、初心者ランナー向けのランニングシューズの選び方についてご紹介していきますが、初心者向けランナーのランニングシューズとはどの様なものを指すのでしょうか?
私が思う初心者向けのランニングシューズとは以下の3つです。
屈曲性…アウトソールの柔らかさや適正な屈曲溝
重量性…軽量なモデルより初心者ランナーは多少「重い」シューズが良い
クッション性…クッション性には「衝撃吸収型」「衝撃分散型」「衝撃反射型」の3種類がある。初心者には「衝撃吸収型」と「衝撃反射型」がおすすめ。
もっと細かく言えば様々な要素が絡んできますが、この3つのポイントを注目してみていれば、おのずと初心者向けのランニングシューズを選ぶ事が可能です。
それでは次から、初心者向けのランニングシューズに重要な3つのポイントを細かくご紹介していきます。
適度な重量がある方が安定性がありおすすめ!
何となくランニングシューズは「軽い」方が良いと思っている人がおおいのではないのでしょうか。
ですが、初心者向けにおすすめのランニングシューズは、多少重量がある方が良いのです。
例えば重い物と軽い物を同時に落とした場合、地面に接地する際、安定感があるのは「重たい」方が安定します。
ですのでランニングより接地時間が長くなるウォーキングシューズは、接地を安定させる為に、「重く」作り安定感をだしているのです。
また、ランニングシューズの中にも「練習用(ランニング用)」と「レーシング用」が明確に分けられており、練習用は接地を安定させる為に若干重く作られています。
逆にレーシングシューズは接地時間が短いですし、素早い蹴り出しを必要としますので、軽く作られているのです。
この「重量」も様々ありますが、あまりにも重すぎると疲れてしまうので、自分に合う「重さ」の選び方が重要なポイントとなります。
できれば初心者ランナーの方は、足裏の接地感覚を安全に養う為にも、重さがあるランニングシューズをおすすめします。
クッション性の「衝撃吸収型」「衝撃分散型」「衝撃反射型」をしっかり理解し自分にあった一足を!
初心者ランナーがランニングシューズを選ぶ際には、クッション性についても把握しておく事が重要ではないのでしょうか?
クッションの種類には主に「衝撃吸収型」「衝撃分散型」「衝撃反射型」の3つあります。
冒頭でも述べましたが、初心者には「衝撃吸収型」と「衝撃反射型」がおすすめです。
衝撃反射型とは、アシックスの「ゲル」の様なクッション素材の事を指します。
アシックスの衝撃吸収クッション「ゲル」以上に柔らかいクッションは、恐らくないのではないのでしょうか。
非常に柔らかいクッションで、ランニングの際の衝撃をしっかりと受け止めます。ですので、筋力や関節等への負担が非常に小さくなるのです。
一方でクッションが沈み込み過ぎる為「着地」「沈み込み」「蹴り出し」の3ステップの足運びになってしまうので、人によっては本来のランニングフォームの乱れや、着地でブレーキがかかるので、膝への負担が増えるなんて事もあります。
衝撃分散型は、ミズノのクッション材「ウエーブ」の様なクッション素材を指します。
ウエーブは、ランニングの際の衝撃を分散させる事により、体への衝撃を緩和させます。
ウエーブはミッドソールのかかと部分に設置されており、衝撃を緩和させつつ強いエナジーリターンとランニングの安定性を実現します。
しかしながら、衝撃を吸収している訳ではないので、体に強い付加が掛かり筋肉や関節に負担がかかってしまいます。
衝撃反射型は、衝撃を吸収し、吸収した衝撃をエナジーリターンに変換するクッション材です。ナイキ・プーマ・サッカニー等の主要なランニングシューズのブランドがこれにあたります。
トランポリンの様な素材だと言えば分かりやすいのではないのでしょうか。
話題のナイキ・ヴェイパーフライは「カーボン」という素材を採用しており、衝撃が強ければ強い程、より高いエナジーリターンを得るというものです。
初心者では扱いが難しいモデルといえます。
初心者が扱う上で、特にデメリットはありませんが、どっちつかずなクッション材といえます(ヴェイパーフライは別の次元で、走りにフィットすれば安全性・高反発が実現する)。
過去に怪我がした事がありランニングに不安があるのであれば、衝撃吸収型のランニングシューズを、過去に怪我がないやランニングフォームを乱したくない人は衝撃反射型を、特に怪我の心配がないのであれば衝撃分散型がおすすめです。
初心者ランナーは特に注目してほしい「屈曲性」
初心者ランナーがランニングシューズを選ぶときに重要なポイントは3つ目は「屈曲性」です。先ほどご紹介した3つのポイントの中でも特に重要なポイントといえます。
屈曲性とは、ランニングシューズのアウトソールが曲がりやすいかどうかです。また、屈曲する際に必要な「屈曲点」や適切に曲がりやすくする為に「屈曲溝」がはいっているかどうかも注目しましょう。
ではなぜ初心者ランナーのランニングシューズは屈曲性が良い方が良いのかをご紹介します。
ランニングシューズの選び方において、屈曲性はあった方が良いという人が多く、こじらせている人に関しては「裸足が一番」という人もいる程です。
屈曲性が高いと、しっかりと足で地面をとらえる事ができるので、足本来の蹴り出しをする事が可能です。
自然な足の蹴り出しができるので、人間の必要な走りを本能的に行う事ができ、怪我の防止にもつながり、快適なランニングを継続的に行う事ができます。
また、接地→移行→蹴り出しの3ステップで地面をとらえるので、足の裏の筋肉の向上や、足裏の感覚を養う事ができ、自然に強い蹴り出しも身に着ける事ができます。
逆に屈曲性が低い(硬い)と、怪我のリスクが高まります。
ですが、屈曲性が低いランニングシューズは、接地→蹴り出しの2ステップでランニングができるので、強い蹴り出しを実現します。
着地の際の衝撃をすぐにパワーに変える事ができるので、スピードトレーニングやレーシングモデルは屈曲性が低い事が多いです。
一方で怪我のリスクの高まりや、安定性に欠けるので、初心者ランナーは屈曲性が高いランニングシューズを選ぶ事がおすすめといえます。
屈曲点・屈曲溝にも注目しよう!
また、屈曲性が高くても「屈曲点」や「屈曲溝」が合わなければ意味がありません。屈曲点は、曲げた時に前寄りに曲がるか後ろ寄りに曲がるかです。
着地の際、しっかりとかかとから着地するのであれば屈曲点は後ろ寄りの方が良いですし、中足部ぐらいで着地するのであれば、屈曲部は前寄りモデルがおすすめです。
屈曲溝は各メーカーによって異なりますので、履いてみて合うか合わないか決めるのが手っ取り早いのかなと思います。
屈曲溝に関しては各メーカーで違いがあるにしろ、そこまで大きく変わりません。
初心者ランナーに対して有効的に屈曲溝が入っているなと私自身感じるのは、国産メーカーの「ミズノ」「アシックス」、アメリカで人気のブランド「サッカニー」の3ブランド。
海外の方は足腰が強く、そこまで強い屈曲性が必要ないのか、海外メーカーのランニングシューズは屈曲溝をそこまで入れていない事が多いです。
足腰に自信がありネキ・ニキ達は屈曲性が少ないナイキや各ブランド発売している厚底モデルがおすすめではないのでしょうか。
元スポーツ店店員がおすすめする!初心者におすすめのランニングシューズ5選!
こちらでは初心者におすすめのランニングシューズの特徴をご紹介しました。では実際どの様なランニングシューズがおすすめなのかを次からご紹介します。
ご紹介するモデルは2020年12月現在メーカーHPで確認できるランニングシューズを参考にしています。
初心者におすすめのランニングシューズ1:アシックス/GEL-CONTEND 6(衝撃吸収型クッション)
アシックスのコスパ大の初心者におすすめランニングシューズです。6000円代ながら、アシックスのクッション材「ゲル」を搭載しています。
ミッドソール全体には「AMPLIFOAM」を採用しているので、着地から蹴り出しまで、柔らかいクッションを感じながらランニングを可能としています。
また柔らかいメッシュで履き心地と足回りのアッパー材を厚くする事でより高いフィット感も実現。
幅広のワイズ・スタンダードのワイズ2種類を展開しているので、自分の足に合った一足を選択できます。
初心者におすすめのランニングシューズ2:アシックス/GT-2000(衝撃吸収型クッション)
アシックスの「日々の走りにフィットする。」をテーマに作られたランニングシューズです。
本格的ランニングシューズとして紹介されていますが、アシックスのクッションの技術である「ゲル」にクッション性と推進力を実現した「FLYTEFOAM」を搭載しているので、初心者でも安全で快適なランニングをサポート。
さらに、アウトソール裏には様々なガイダンス機能がついているので、常に安定した正しい走りをサポートします。
またアッパーは柔らかいメッシュとシームレス設計で高いフィット性を実現しているので、ランニングの際にストレス無く走る事ができるのも嬉しいポイント。
初心者におすすめのランニングシューズ3:ナイキ/エア ズーム ペガサス 37(衝撃反射型)
ナイキの幅広いランニング層に対応するランニングシューズです。
ミッドソールには高反発・耐久性を実現した「ナイキリアクトフォーム」を採用し、走りの無駄を抑えつつクッション性を実現しています。
また前足部に従来の2倍の厚さのユニットが強い反発力を実現。
さらにトランスルーセントアッパーが、ランニング中の足の動きを面でサポートしているので、ストレスのないフィット感を実現してます。
スピードトレーニングにも対応している、ミズノよりの高反発モデルで、女性の方にはおすすめできなさそうですが、レディースモデルは柔らかいフォームを採用しているので、女性の方にも問題無く履く事ができます。
初心者におすすめのランニングシューズ4:サッカニー/ジャズ22(アシックス寄りの衝撃反射型)
サッカニーの初心者ランナー向けランニングシューズです。
前作までに搭載されていたサッカニーのクッション材「エヴァラン」から、よりエナジーリータンが高い「パワーラン」へ変更されています。
高いクッション性は勿論、反発性能も兼ね揃えているので、楽な足運びを可能に。
またサッカニー独自の新FORMFITを採用した事で、様々な足にしっかりとフィットする性能とクッション性を実現。
さらにアウトソールのパターンは、優れた接地性能を発揮するので、衝撃を分散し走る力へと変えてくれます。
初心者におすすめのランニングシューズ5:ミズノ/ウエーブポラリスSP2(衝撃分散型)
ミズノの初心者向けランニングシューズです。波型のプレートを挟み込む事で、衝撃を分散し安定性も得られる「ウエーブ」を搭載した、ベーシックなランニングシューズ。
ソフトな接地感があるミッドソール素材を採用しているので、初心者ランナーにも優しい一足となっています。
デザイン性も非常に高いので、ランニングは勿論ですが、タウンでも使用する事が可能です。初心者向けランニングシューズは、実際にランニングをしてみて大きく評価が変わります。
こちらのモデルは合わなくても違う場面で活躍ができるのも嬉しいポイントではないのでしょうか。
一万円前後のランニングシューズの導入をおすすめしたい
ここでは、初心者ランナーにおすすめのランニングシューズはどの様なものか?をご紹介しました。
ランニングシューズは一番安い物で5,000円ぐらいから発売されています。
5,000円ぐらいの安いランニングシューズでも良いのですが、怪我のリスクや快適にランニングをしたいのであれば、10,000円ぐらいのモデルをおすすめします。
また、この価格帯以上になると「機能過多」になり、機能を扱えなかったり初心者のランニングシーンに合わない事が多いです。
しかし10000円の中にも「レーシング」モデルがあります。このレーシングモデルはある程度筋力がないと扱えないモデルですので、初心者ランナーにおすすめできません。
世の中には多くのランニングシューズがあります。こちらでご紹介した初心者ランナーにおすすめのランニングシューズの選び方を参考に、自分に合った快適なランニングシューズを選択してみてはいかがでしょうか。