[CASIO×ASICS]モーションセンサーで快適にランニング!モーションセンサーでできることや使ってみた感想を紹介!

モーションセンサーを装着した画像スポーツの雑談

話題のモーションセンサーを買ってみた!

こんにちは。おつまむです。今回、アシックスとカシオで共同開発されたランニングフォームを解析したり移動軌跡を測る事ができる「モーションセンサー」を購入し使ってみたので、レビューをしていきます。

今回モーションセンサーの購入に至った要因は、自分の走りを専門家に見てもらうことなく、ある程度把握できるからです。



ある程度なので、参考程度にはなりますが、自分でも気づかないポイントを確認できますし、トレーニングメニューの幅も広がると思ったので購入しました。

実際に6キロ二回、10キロ一回、モーションセンサーを使って走ってみたので、レビューやできる事、そもそもモーションセンサーはどんなアイテムなのか等、ここではご紹介していきます。



カシオ×アシックスモーションセンサーとは?使い方は?

アシックス×カシオから発売されている「モーションセンサー」。

モーションセンサーは、ランニングフォームを計測するだけではなく、独自のセンシング技術で、ランニングフォームを可視化する事できるアイテムです。

モーションセンサー自体にGPSがついているので、スマホ無しでも走行速度や距離、移動軌跡が取得できます。

実際にランニングした速度や距離、そしてランニングフォームの分析をみるのには、スマホのアプリ「RUNMETRIX」をインストールする事でできます。(Runmetrix – ランニングアプリ – CASIO

[モーションセンサーの使い方]

モーションセンサーの使い方はシンプルで簡単です。

1・USBで充電しカバーを取り付ける

モーションセンサーを充電する画像

2・ボタンを2秒間押し続け電源を入れる

モーションセンサーのライトの画像

3・GPSの電波を受信する。手のひらで本体を握らない様に持ち、LEDランプが緑色になるまで待ちます。受信しなくても計測が出来ますが、位置情報が正確でない時があります。

モーションセンサーの画像

4・計測する為ボタンを一度押す。この一度押すですが、少し長押しです。「ピッ」という音がして、ランプが点滅するのを確認してから計測開始です。

5・クリップでランニングパンツに取り付けます。クリップはスライドロックが掛かっているので、上にスライドしロックを解除します。

モーションセンサーの画像

取り付け位置は背中の中心で中央ラインです。クリップは外側に向け、必ず腰のラインで取り付け、斜めにしない様にします。

モーションセンサーを装着する様子の画像

6・ランニング終了後はスライドロック上に上げ、モーションセンサーを外し、ボタンを2回連続で押して終了です。

実際には連続というより、続けてゆっくり押すようなイメージです。「ピッ」という音がして、ランプが点滅から点灯になれば計測が終わります

7・電源を切る際は、ボタンを長押しします。長押ししている間に計測開始の「ピッ」という音がなりますが、無視して押し続け「ピピッ」という音が鳴りランプが消えれば電源がオフになります。



モーションセンサーでできることは?

モーションセンサーとはどの様なアイテムなのか、使い方をご紹介しましたが、次はもっと突っ込んだ事をご紹介します。

モーションセンサーはランニングフォームを可視化したり、走行の記録を見る事が可能ですが、もっと詳しくできる事をご紹介します。

[モーションセンサーで出来る事①:フォーム分析ができる「レーダチャート」を見る事ができる]

モーションセンサーでできる「ランニングの可視化」の中で最も重要な機能です。

長所・短所をレーダチャートで可視化されているので、自分がどの様な走りをしているのかが一目でハッキリわかります。

モーションセンサーの点数画像

レーダチャートの項目は「骨盤を軸とした全身の運動」「動きの力強さ」「スムーズな重心移動」「左右対称性」「安定した姿勢」「負担の少ない接地」の6つから構成され、真ん中に点数が表示されます。

各スコアを距離毎に確認でき、距離毎にランニングフォームの分析ができるので、的確な筋トレやトレーニングを立てる事ができます。

[モーションセンサーでできる事②:フォームをアニメで見る事ができる]

ランニングの結果からランニングフォームをアニメで見る事ができます。

モーションセンサーのアニメ画像

モーションセンサーは、その人の走りから最適なランニングフォームを提案してくれます。

そして個人個人に合わせた理想のフォームをアニメで動かしてくれ、さらに現在自分自身はどの様な走りをしているのかも比較しれくれます。

理想のフォームを合わせて見せたり、横に並べて比較してくれるので、自分自身のランニングフォームの弱点を把握できます。



[モーションセンサーでできる事③:ランニングの軌跡だけではなくピッチやストライド等の結果がみれる]

モーションセンサーはGPSが内蔵されているので、走行距離やタイムラップが分かるのですが、その他にも…

「ピッチ」「ストライド」「ストライド身長比」「体感の後傾」「上下動」「上下動身長比」「腰の沈み込み」「骨盤の左右傾き」「骨盤の引き上げ」「骨盤の回転」「骨盤回転タイミング」「左右方向衝撃」「蹴り出し時間」「接地時間」「接地時間率」「接地衝撃」「蹴り出し加速度」「減速量」「スティフネス」

が分かります。…あまり馴染みがないかもですが、ストライドやピッチは、私みたいなランニングをかじっている程度のランナーでも参考になりますし、後々のフォーム分析の中で必要なデータもあります。

使っていく中で有益なデータもあるなと感じたので、こういった細かいデータを分析できるのは有難いのではないのでしょうか。

[モーションセンサーでできる事④:パーソナルコーチングで最適なフォームや練習法を提案しれくれる]

フォーム分析を行ったところで、知識が無ければどうする事ができません。

モーションセンサーのアプリでは、フォームを分析した上で、様々な目的に合わせたフォームや練習方法を提案してくれます。

ランナーの目的と分析結果に基づいた提案をしてくれるので、トレーニングの幅も広がりますし、今までとは違ったトレーニングを取り入れる事が可能です。

また自分に合わせたトレーニング提案なので、パーソナルコーチング通りのメニューをやっても問題はないでしょう。

長所・短所を示す「レーダチャート」をご説明!

実際に使ってみたレビューの前に、モーションセンサーの”フォームの可視化”においての重要なデータ「レーダチャート」をご紹介します。

モーションセンサーのレーダーチャートは下の画像の様に6個の項目からなり、各種得点と総合得点が表示されます。

モーションセンサーの得点画像

この各レーダーチャートの説明をしていきます。

[骨盤を軸とした全身の運動]

腕振りと骨盤の回転のタイミングをしっかり合わせ、身体の各部位をバランスよく使えているかどうかのスコア。膝の屈伸に頼り過ぎていないか?蹴り出した脚が流れ過ぎていないか?がスコアの基準になっています。

[動きの力強さ]

ストライドを伸ばして力強く走れているかどうかのスコア。体幹の自然な前傾を保ち骨盤を大きく回せているかどうかがスコアの基準になっています。

[スムーズな重心移動]

効率よく身体を前に進めているかどうかのスコア。体の左右のブレを抑えられているか、着地直後のブレーキをおさえられているかどうかがスコアの基準になっています。



[左右対称性]

左右で均整のとれた走りが出来ているかを表すスコア。ピッチ・ストライド・上下動・体幹の姿など、走りに関わる特徴が、左右差がないかどうかでスコアが変わります。

[安定した姿勢]

筋や関節の負担を抑えられているかどうかのスコア。体幹の自然な前傾を意識できているか?接地中の左右の骨盤の落ち込みを小さくできているか?がスコアの基準になっています。

[負担の少ない接地]

接地の衝撃による負荷を抑えられているかどうかを示すスコア。走行中の上下動を抑えられているか?腰にかかる力を小さく保てているか?がスコアの基準になっています。

[モーションセンサーを使った際の傾向]

この6つの得点が高く、きれいな正六角形になれば体に負担が少なく効率的な走りに近いという事になります。

ペースによってスコアの算出は異なりますが、ペースが速い方が得点が出る様です。

多くのランナーの平均は60点ぐらいになりますが、あくまでモーションセンサーは目安ですので、意識しすぎて、自分らしいフォームを崩す事が無いよう注意する必要があります。



実際にモーションセンサーを使って走ってみた!自分のランニングフォームを分析してみる!

それでは実際に数回ランニングしてみたのでご紹介していきます。

[1回目]

モーションセンサーの点数画像

距離6キロ・少し速いランニング。総合得点52点。コメント→きれいな走りですが、上半身のふらつきを抑える事を心がけましょう。

[2回目]

モーションセンサーの点数画像

距離5キロ・2キロから強度80%ランニング。総合得点53点。コメント→みぞおちを中心とし、上半身・下半身が対角線上に動く様なイメージを。

[3回目]

モーションセンサーの点数画像

距離10キロ・少し速いランニング。総合得点55点。コメント→もう半歩体の近くに足を着いてみましょう。




走りのアニメーション↓

[自分なりに分析]

という事で、左右のバランスが高得点なのはかなりほっとした所。

だがしかし、それ以外は本当にひどいですねwとはいっても全て改善しようなんて思っていません。

自分が今走っているフォームの特徴からまずは必要なスコアを伸ばします。

私はかかとからがっつり着地させてストライドを大きくするような走りだったはずですが、ストライド比が0.6~0.7ではかなり寂しい。

モーションセンサーの点数画像

また安定した姿勢のスコアが異常に低く、脚全体にかかる負担が大きくなっている。←スペ体質なのはこのスコアが低い為か?

という事で私が改善を目指すのは「安定した姿勢」と「動きのちから強さ」を強化しながら両立させる事。

モーションセンサーの点数画像

他のスコアも気になる所ではありますが、この2つのスコアを伸ばす事で改善される可能性があるので、今はこの二つの改善に努める事にしようと思います。

モーションセンサーでアドバイスを受けた際に注意しなければいけない事

6つの観点やアニメーションからランニングのフォームを分析できるモーションセンサー。実際にパーソナルコーチを設定したら、私と考えていた同様の事をアドバイスされ凄さを実感しています。

していますが、気をつけなければいけない事が2点程あるなと感じたので、注意喚起を。

①すべてのスコアを改善しようと思うわない事

②アドバイスされた事を意識し過ぎたランニングをしない事

私自身モーションセンサーを使って最初走ってみてめちゃくちゃ焦りを感じました。ストライドが明らかに全盛期より落ちている事や、思った以上に体がブレている事など、気にしている事が数字にハッキリ表れているからです。

ですがそれ以上にビックリしたのが、点数の低さです。それで、あれもこれも改善しようとして、色々考え過ぎて走ってしまいそうになりました。

アドバイスもそうです。

もう半歩手前に足を置いてみましょうとか、上半身と下半身が対角線上に動く様なイメージとか、確かに的を射た素晴らしいアドバイスですが、意識し過ぎたランニングをすると今現在のフォームを崩しどこかに歪が出ます。

[アドバイスをランニング中に意識すぎるべきではない]

モーションセンサーでアドバイスを受けたなら、動きの基礎であるドリルやアップの時のジョグや補強、ダウンの時に実践する事をおすすめします。

なぜなら、今自分が走っているランニングフォームは、良くも悪くも自分が積み重ねてきた「記憶」であり、現在の自分に合っていると脳が判断した形なのです。

良くも悪くもというのは、常に最適なフォームを選択できているのであれば問題なのですが、怪我の影響や理想を追いかけるあまり悪い方向に脳が「これが最適」と判断してしまう事があるからです。

ある程度は意識しても良いとは思いますが、どうしても意識し過ぎてランニングフォームを崩す様なら、いつも通りランニングする事をおすすめします。

[今あるランニングフォームを軸にどの様に改善していくか]

私も自分自身が本当にあっているランニングフォームかどうかなんて分かりません。

であれば、今あるフォームを軸にどの様な事を改善していくかを自分自身で考えていくのがベストではないのでしょうか。

「今あるランニングフォームを軸に」ですから、無理にランニング中に、あれを意識してみようとか考えながら走ると全てが崩れる事があります。

アドバイスを受けた時に、このアドバイスを活かすトレーニングをし、「意識しなくても自然に」改善されていくという事が重要なのです。



一度ランニングをしたら「パーソナルコーチング」を設定しよう!

一度モーションセンサーを身に着けてランニングをしたら「パーソナルコーチング」の登録は必須です。

パーソナルコーチングでは…

①目的に合わせたプログラムを提案してくれる

②レーダチャートを使った分析と、アニメーションで自分の走りを確認できる

③アクティビティに書かれているからだの使い方の説明をしてくれる

の3つがあります。



パーソナルコーチの目的別の種類は…

①RUN FASTER(ランニングスピードアップ)

②RUN LONGER(後半の失速を少なくし最後まで快適に走りたい)

③RUN EASIER(日々のランニングを楽しみたい)

④BE HEALTHIER(まずは無理なくランニングを始めたい)

の4つの目的があります。

ちなみに私は、今現在スピードトレーニングへ移行する期間で、フォーム固めを行っているので、気楽に走る「RUN EASIER」にしています。

色々目的別に設定してみましたが、目的によって練習方法は勿論、アドバイスやフォーム改善の内容がガラッと変わります。

(練習メニューの立て方も紹介しています→初心者ランナーに知ってほしい!ランニングの練習メニューを組み立てる2つのコツ!

一番大事なのは、自分に合ったフォームですが、目的に合わせたフォーム改善も非常に参考になるデータです。

練習の目的は時期によって変わりますので、パーソナルコーチをその時の目的毎に変えていけば、練習メニューを作成する際に幅が出るのではないのでしょうか。



モーションセンサーは凄い…しかしあくまで参考程度に!

ここではアシックス×カシオから発売されているモーションセンサーについてご紹介しました。

私がご紹介した機能は実は恐らく半分もないぐらいで、これからもっともっと使って、レビューをしていこうと思います。

モーションセンサーは素晴らしいアイテムですが、モーションセンサーの点数が良い=自分に合ったフォームではないという事をしっかり把握しておく必要があります。

先ほど述べた事と重複しますが、スコアの点数は良い事に越したことはありませんが、あくまでそれは一般的に考えて「バランスが良い」という事。




私が思うモーションセンサーを有効に使う方法は、モーションセンサーの分析を参考にして、基礎練習や、パーソナルコーチから提案される筋トレで、自分に合ったランニングフォームを見つける事だと思います。

チャートの目標線がでるのですが、その目標線には、その人にあったチャートが推奨されており、私の目標線は決してバランスの良い物ではありませんでした。

その辺の事もモーションセンサーはしっかりと把握しているのかなと感じました。

分析結果は少し難しい部分もありますし、安い買い物とは言い切れません。

ですが、分析の結果から最適なアドバイスや練習方法をしっかり学ぶ事ができます。

ランニングを今後健康に楽しく続けていきたいと考えるのであれば、私はこの買い物は非常にお買い得だったと感じます。