[陸上女子ユニフォーム問題]個人的に思うすべき対策2つと個人的に思う事と

スポーツの雑談

元スポーツ店店員は語る。

こんにちは。元スポーツ店店員です。最近ようやくと言って良いのではないのでしょうか。

陸上女子のセパレートユニフォームの問題について、ようやく対策がされるとのニュースが流れました。



2021年のオリンピックに絡んでではあるとは思いますが、個人的に動いていてくれて色々とありがたいと思います。

という事で今回は、陸上女子のユニフォーム問題について、小学から高校まで陸上に携わり、元スポーツ店店員の私が、今後の対策とこの問題に対して思う事をご説明していきます。

陸上女子のユニフォーム問題とは?

まずは今回取り上げる「陸上ユニフォーム問題」とはどの様な問題なのかをご紹介します。

今陸上女子のユニフォームは「セパレート型」という胸下までのユニフォームと、ブルマの様なパンツを採用している団体や学校があります。

このセパレート型やブルマを採用した事で、女子選手が性的な意図で写真を撮られ、ネットで拡散される被害を受けていました。

この問題はセパレート型ユニフォーム以前からあり、陸上の一般的なユニフォームは布の面積が少なく、怪しいおっさんが一眼レフに収めているシーンを何回か目撃した事があります。

そしてセパレート型が増えてきたこと・SNSの普及でこの問題は一気に加速。

YouTubeでランニングの動画をみていたら、おすすめに出てきますし、なにより再生数が凄い。

このYouTubeの再生数をみて分かる様に、この問題はかなり深刻な問題となっているのです。



なぜ陸上女子のユニフォームはセパレート型?

疑問に思う赤い眼鏡の女性指導員の写真素材

男性のユニフォームはピッタリした着圧型のユニフォームに進化しましたが、布の面積は変わりません。むしろ増えています。

ではなぜ女性は露出が多いセパレート型なのか?

ただ周りに見せつけたいの?バカなの?と思う人も多いかもしれませんが、女子のユニフォームがセパレート型なのにはちゃんとした理由があります。

陸上競技で、少しでも早い記録を出す為には空気抵抗をなるべく減らす事が重要です。ですので、元から陸上のユニフォームは布の面積が少なく作れています。

そして女性は体の構成上「胸」がでるので、胸の下の空気抵抗が大きくなります。

その為、腹部まで覆うと、体にピッタリウエアを覆う事が出来ず、大きな空気抵抗を生むので、セパレート型が生み出されたのです。

その空気抵抗により、セパレートと通常のユニフォームを比べた際、100m走だと0.1秒もの差が出る事があり、短距離競技などで多くセパレート型を採用される事が多いのです。

ブルマを採用している理由は正直分かりません。一説によれば、丈がある分ずり上がるの嫌らしいが、それは男性も一緒じゃ…

そもそもランニングパンツ自体が布の面積が少ないから、そこの問題は昔から変わってはいませんが、下着に近い存在になっています。

そういった目で見られる機会は間違い無く増えているのではないのではないのでしょうか。




個人的に思う対策①着脱ウエアを進化させ布の面積を戻す

陸上女子のセパレート型のユニフォームは、空気抵抗を減らす事ができるアイテムで、記録に大きな差が出る事は事実です。

それを踏まえた上で私が思う対策は「布の面積を戻す」という事です。

セパレート型を採用した理由は「胸が出ている分、腹部まで覆ってしまうと大きな空気抵抗を生んでしまう」という事でした。



恐らく陸上女子のユニフォームで一番のベストアンサーは現地点ではセパレート型です。

ですが、ピッタリと肌と密着させ空気の抵抗を減らしたいのであれば、腹部まで覆う「着圧ウエア」を採用すれば良いのではないでしょうか?

男子のユニフォームは着圧型が増えてきており、国際大会では多くの人が着圧型のユニフォームを採用しています。

着圧型のユニフォームでも、腹部まで覆った場合は空気抵抗を生むでしょう。ですが近年の着圧ウエアの進化は凄まじい事になっています。

着圧ウエアを陸上ユニフォームで着る事のメリットは「血流を良くする事でパフォーマンスアップ」と「体温調整がしやすい」この2つにあります。

蛇口のホースの先端を指で潰すとホースから水が勢いよく出てきます。

それと同じで、適度な着圧を体に与える事で体の血流の流れを良くする事ができ、運動パフォーマンスを向上させる事ができるのです。

さらに段階的な着脱で、高いパフォーマンスを可能にしている着圧ウエアもありますし、布を覆っていた方が体温調節が高い着圧ウエアもあります。

また着圧ウエアの近年の進化は凄まじいので、各スポーツメーカーが努力をすれば、腹部までも覆いつつ、セパレート型に及ばないにしろ、空気抵抗が少ない着脱ウエアを開発できそうだと思うのですが…



個人的に思う対策②メディアの方がやっている事えぐいから規制

ベストなポジションを探すカメラマンの写真素材

陸上女子のユニフォーム問題に対しての対策2つ目として私が思う対策はメディアの規制です。

極一部の素人よりも、私はメディアの方が、個人的にたちが悪いと思います。

「報道」と書いてあるビプスを着るだけで、取り放題・書きたい放題・拡散し放題なのですから。

昔私は、スポーツ紙は大人しか読んではいけないものだと思っていました。理由は、際どい姿のスポーツ選手の写真を掲載し「美尻」とか「美脚」とか煽っていたからです。

今でも、メディアはこの陸上女子のユニフォームの件を問題提起するくせに、やっている事はその一部の人達よりひどい。

また、こうやってメディアが煽り続けたから、陸上女子に限らず「露出が多い女性スポーツ選手の写真を撮っても問題ない」と感覚がマヒしているのではないのでしょうか。

ですので、本当に信頼をおけるメディアと約束事を交わし、それに同意できるメディアだけを会場にいれるという事が重要だと私は思います。



中高生の女子が狙われている…責任の一端は日本陸連にもあり…後手後手に回った陸連

コミットログが「修正対応」しか書かれてなくて独り公園で絶望するエンジニアの写真素材

セパレート型のユニフォームは、女性にとって大きな味方ではありますが、中学・高校生に必要なのか?

確かに記録を伸ばす為には必要ですが、それ以上に成人もしていない女性が、性的な目で見られる方が、はるかにデメリットが大きいとは考えなかったのでしょうか。

だからといって、成人した陸上選手の女性アスリートは性的な目的で写真を撮って良いとはなりませんが、大人が子供を守らないのはいかがなものでしょうか。

またYouTubeのおすすめに出てくるサムネの高校生の多さ。

性的な目的で写真や動画を撮る人が一番悪いのですが、セパレート型のユニフォームが生まれた時に、明確に日本陸連が「中学・高校生はセパレート型禁止」と明言していれば、今の状況よりもっとマシだったと思います。

はっきりいって、道具の使用で一番甘いのは日本陸連だと私は思います。

何かと制約が多く、スポーツ店の店員泣かせである高野連等の野球連盟が定める道具のルールが、なぜあんなにガチガチに厳しいのか分からないのか。

すべての子供達を守る為であり、子供達が公平に試合をする為だから、道具にも厳しいルールがあるのです。

今は、セパレート型を許可している時点で「公平性」という観点から、中高生のセパレート型ユニフォームを禁止する事は難しいと思います。

実は、お客さんを呼ぶためにセパレート型を黙認したとか…まぁ無いとは思いますがね。



陸上女子のユニフォーム問題を無くすのは難しい

陸上の女性アスリートに限らず、この様な問題を解決するのはかなり困難だと思います。例えば、海外の様に法を整備し摘出したとしても、メディアや家族の人は写真や動画を撮る訳ですから。

では、家族もメディアも完全禁止にしたらどうでしょう?間違いなく陸上競技は廃れるでしょう。

問題解決に近いのは、ウエアを進化させる事ではないのでしょうか。

それでもセパレート型の方が良いという人も居ると思いますし、布の面積を少なくしたら観客が減るかもしれません。



メディアの規制や、許可されていない人以外の撮影禁止(すでにこれは対策している所が多い)、法を整備し摘発できる環境を作る等の対策は勿論ですが、完全になくなる事は難しいので、最後は「開き直るという」事も必要なのかもしれません。

そもそも小学の時から陸上のユニフォームを見てきた私からしたら、セパレートだろうが何だろうが、あのクソださユニフォームで興奮できる意味がちょっと分からないのですが…