高齢者の正しい靴の選び方は?「高齢者はなぜ足幅が広い人が多いのか?」等の疑問から正しい靴の選び方を提案する [元靴屋のひとりごと]

靴雑談

こんにちは。おつまむです。今回は「高齢者の足」を題材にしていきます。

私は約3年間靴屋で働いた事があり、多くの人の足を見てきました。そこで、特に気になったのが「高齢者の足」です。

高齢者の方の足はなんとっても…足幅が広い!男性・女性に限らず!ではなぜ高齢者になればなるほど足幅が広くなる傾向があるのでしょうか?

また高齢者が靴を選ぶときに重要な靴の選び方のポイントはどこにあるのでしょうか?



加齢による足の変化で足幅が広くなる!

靴の選び方に困っている高齢者の方は多くいるのではないのでしょうか。ここでは高齢者におすすめの靴の選び方についてご紹介しますが、まずは高齢者になると足幅が広くなったり、なぜ足の形が悪くなるのかをご説明します。

高齢者になればなるほど足の形が悪くなるのは、単純に「加齢」の影響があるからです。

人間の足の裏には、体を支える為の「3点アーチ」があるのですが、アーチが加齢により沈み足幅が広くなってしまうのです。

また病気の影響や、病気になった際の薬の影響で、足の幅が広くなってしまうなんて事もあります。



正しい靴の履き方の習慣がつい最近までなかった

子供の頃「子供の足はすぐ成長するから大きめの靴を買っていた」という人は多いのではないのでしょうか。

これは日本の非常に良く無い習慣であります。子供の頃に自分の足に合っていない靴を履くと、大人になった時、足の形が悪くなる傾向があります。



こういった悪い靴選びの習慣を受けて育ったから「そもそも」足幅が広く、「アーチが潰れやすく」、より足の形を悪化させてしまうのです。

「甲高幅広は日本人の特徴的な足」と言われていますが、少し前までのこういった悪い靴選びの影響も受けているのではないのかと私は思います。


靴のクオリティが今と昔では違いすぎる

また、昔の靴がそこまで良い物ではなかったという点も、高齢者の足の形を悪くしている原因の一つといえます。

人間は本来の足のクッション機能(アーチ)があるので、裸足に近い状態で歩くのが良いとされています。

しかし、外を歩く際の障害物や菌の繁殖を防ぐ為にはどうしても靴を履かなければいけません。

昔の靴には高いクッション性がある靴は少ないですし、人間工学に合わせた靴の設計はしておらず、足の形がどんどん悪くなっていく一方でした。

現在は、靴がどんどん進化しており、昔に比べて機能性が高い靴が多く発売され、多くの人の足をサポートしています。その中でも一番進化を遂げたのは「インソール」です。

例えば、「三点アーチ」は加齢や履く靴によりアーチは沈み込んでしまいますが、アーチを支えるインソールをいれれば、アーチをサポートし、体をしっかりサポートしてくれるのです。



アーチと共に足の裏が沈み込んでしまっているので、足幅を元に戻す事は難しいですが、体の疲れ方は全く異なります。

余談ですが、アーチをサポートするインソールは、足の沈み込みを防止する事にもつながるので、サポートのインソールを普段から使う人もいます。



足の形が悪くなった高齢者の靴の選び方で重要なポイント1:実寸を認識する

正しい靴の履き方の習慣の意識が少なく、加齢の影響で多くの人の足の形が悪くなっております。

そういった高齢者の、靴の選び方についてご紹介します。まず正しい靴の選び方の最重要ポイントは「自分の足の大きさをしっかり認識する」という点です。

「今まではこのぐらいのサイズで…」となんとなく靴を選んできた高齢者は接客してて非常に多く、実寸を測った事がない人が結構多いのです。

実際に計測し、実寸より+1cmの大きさがベストのサイズと言われています。

足幅が広く実寸より2cm以上になってしまうなんて人も多く接客しましたが、現在は4E仕様の靴は多く発売されていますし、素材も柔らかく足幅に合うモデルが多くあります。



今までの感覚的に足幅に余裕がある靴を選ぶ高齢者が多くいらっしゃいますが、少しきついぐらいでしたら、最近の靴は柔らかい素材が多く、歩いているうちに馴染むので問題ありません。

まずは、実寸を測り自分の足の大きさを認識し、自分にあったサイズと靴を選択しましょう。



足の形が悪くなった高齢者の靴の選び方で重要なポイント2:かかとのクッション性と安定感がある靴を

自分の足のサイズを認識したら、しっかりとした機能がついた靴を選びましょう。そこで重要なのが「かかとのクッション」と「安定感」です。

その他に歩行を矯正する靴などがありますが、重要なのはこの二つです。

歩行の際に一番負担がかかるのが、衝撃を最初に吸収する「かかと」です。吸収性だけであれば、アシックスのクッション素材が装備された「ゲル」搭載の靴がおすすめです。

ですが、ゲルだと沈み込み過ぎてブレーキになる事があります。ですので、高齢者の靴選びにおいては、吸収性と反発性を持つ「ヨネックス」や「リーボック」のウォーキングシューズが高い人気を誇っています。
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安定性は歩行中、体をぶれなく歩く為に重要な機能です。現在は、アーチをサポートする靴や、アウトソールに「ガイド」と呼ばれる歩きを正しい方向に導く性能など、様々な機能を搭載された靴が多く発売されています。
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ですが、安定性において一番重要なのは「重量」です。重い靴の方が足をしっかり着地させる事ができるので、できれば靴は重い方がおすすめなのです。

重すぎたら、次は足を上げる事が苦痛になるので、非常に難しいポイントですが、重量についてはヨネックスとミズノのウォーキングシューズがかなり良い所を攻めており、おすすめです。



現代の若者も歳をとれば足の幅が広くなったり足の形が悪くなる?

こちらでは、なぜ高齢者は足の形が悪くなるのか?その原因と正しい靴の選び方についてご紹介しました。

では、現代の人が将来、現在の多くの高齢者同様に足の形が悪くなってしまうのでしょうか?



私の答えは「イエス」であり「ノー」でもあると思います。一番重要なのは「正しい靴選び」です。

いくら良い靴が発売されようと、自分のサイズを認識し正しい靴の選び方をしていないと、足の形は確実に悪くなります。

また病気によっても足の形は変わります。規則正しい生活も重要です。



しかし、最近の保護者の方々をみていると、しっかりとした靴の選び方をしている様に私は感じます。

子供の頃から正しい靴の選び方をしていれば、将来そこまでおかしな足の形になる事はありません。

「足は第二の心臓」と呼ばれる程重要な体の部分です。「快適な人生を」と思うのであれば、高齢者は勿論、子供の頃から正しい靴の選び方をしなければいけません。




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ついったー→★元靴屋店員で元リサイクルショップ店員で、今スーパーの肉屋の人(おつまむブログ)