元スポーツ店店員は語る…
こんにちは。おつまむです。最近色々と賑わっているナイキの厚底シューズ「ヴェイパーフライ」。
数々の大記録に貢献してきたこちらのシューズですが、どうやら高性能すぎて禁止になるのでは?という見方がされています。
ナイキヴェイパーフライは新素材で高い軽量性と耐久性・防水性を実現。注目は厚底になっているソールです。
ソールの中にはしなやかで反発性能に優れた「カーボンプレート」を差し込まれています。カーボンプレートと、Nik ZoomXフォームと連動する事で、高い反発性能とクッション性を実現しているのです。
このヴェイパーフライが世界陸連の規則に引っ掛かるとして、新たに新規則を設けなにかしらの数値が定められ、禁止の方向にしていくのではないのか?と言われています。(大丈夫でした→https://otsumamu.com/2020-0201-karuosu/)
個人的にはこの「カーボンプレート」というのが私の中で大きな問題ではないのか?と思うですが、どうやら新規則で規制されるのは「厚底」の部分。
まだなんとも言えないが「厚さ」が明確に決められる新規則で、ヴェイパーフライ等を規制するのではないのか?とも言われている。
つまり「カーボンプレート」は規制されないという事になる。それらを踏まえた上で今回の話題。
このナイキ・ヴェイパーフライに対して日本が誇るスポーツブランド「ミズノ」「アシックス」も高性能なシューズを開発し、一定の評価を得た事は前にご紹介しました。
しかし、カーボンプレートがセーフという事なら「アシックス」よりも「ミズノ」よりも優れたランニングシューズを作れるのではないのか?と思うメーカーがあります。
それが題名にもあります「ヨネックス」です。なぜヨネックスのランニングシューズがナイキのヴェイパーフライに届きうるのか?を今回ご紹介します。
ヨネックスのランニングシューズが秘める可能性とは?
ヨネックスときくと思い浮かぶのが「テニス」や「バドミントン」というイメージで、比較的ラケットスポーツが凄いブランドというイメージをもつと思います。
ラケットスポーツの王道ブランドであるヨネックスが、なぜナイキのヴェイパーフライに届きうるブランドなのか?
実はヨネックスというブランド、ランニングシューズはなぜか微妙な感じではあるが、ウォーキングシューズとしてはかなり高いレベルの評価を得ています。
良いウォーキングシューズというのは、軽すぎず・重すぎない重量感であり、自然な足の送り出しをする為の的確な屈曲性と、足の動きを邪魔しない反発性やクッション性を備えています。
反発性とクッション性の共存というのは基本的に難しいポイントです。しかし靴底を厚くする事でこの共存をクリアしました。
つまり良いウォーキングシューズの特徴は厚底であり反発性とクッション性が共存しているシューズという事になります。
あれ?どこかの禁止になりそうなシューズと特徴と似ていますよね?そうナイキ・ヴェイパーフライと、良いウォーキングシューズの特徴は、機能面で言えば非常に似ているのです。
今ウォーキングシューズで高い人気を誇るのが「ミズノ」「リーボック」「ヨネックス」です。その中でも特に人気なのが「リーボック」と「ヨネックス」。
リーボックのウォーキングシューズは独創的な物が多く、一昔前は履くだけで痩せる厚底のバランスシューズ「イージートーン」が流行りましたよね。
(あれ?リーボック”イージートーン”どこ行った?イージートーンが生き残れなかった3つの理由 [元靴屋のひとりごと])
その他にもリーボックは高いクッション性が高いウォーキングシューズが多いです。
一方ヨネックスのウォーキングシューズは、王道の「良いウォーキングシューズ」を特上にした感じ。
それを実現させているのがヨネックスの「パワークッション」。このパワークッション、12mの高さから落とした生卵が、割れずに6m以上跳ね上がるという衝撃吸収反発素材です。
このパワークッションとウォーキングとの相性は非常に良く、多くのウォーキングユーザーから支持されています。
ですが、ヨネックスは「ランニングシューズ」こそ真価を発揮するのでは?と私は勝手に思っています。
私は現在ヨネックスのランニングシューズは持っていませんが、5年程前になぜか高性能なヨネックスのランニングシューズを某ホームセンターで3000円で購入しました。
その時の感想としては、クッション性は高いが言う程高い反発性は感じられないという感じでした。ただ、長く走れば自然な足のさばきができて、長く丁寧に走れるという感じでした。
今使っていない理由は、アウトレットで購入したのでサイズが合っていないのですぐに手放した事と、ヨネックスというブランドへの偏見から、アシックスとかミズノの方が良いと勝手に思い込んでしまった事です。
可能性を感じるヨネックスの「カーボン素材」
最新のモデルは持っていないのでレビューはできないのですが、どうやら最新の高性能モデル(SHR100)には「パワークッション」と「3Dパワーカーボン」が搭載されています。
「3Dパワーカーボン」が挟み込まれる事で柔軟性と安定性を両立させ、負担を大きく軽減。
そしてアウトソールは「フェザーバウンスフォーム」で軽さとクッション性を維持させ高い推進力も実現しています。
また体を守る為にソールに厚みを持たせているので、着地の時の衝撃を「吸収」ではなく「分散」させるというのがすばらしいポイント。
気になる人はヨネックスの公式HPで確認してほしい→https://www.yonex.co.jp/saferun/index.html#products_310
かなりナイキ・ヴェイパーフライと似ている機能性が備わっていますが、質としてはナイキの方が一枚上だ。
アッパー素材はナイキのヴェイパーフライの方が性能が高いですし、ヨネックスの「パワークッション」とナイキの「ズームXフォーム」をみてもヨネックスの方が少し見劣りしてしまう。
ではなぜヨネックスのランニングシューズが、ヴェイパーフライに届きうる可能性を感じたのか。
それはナイキにもヨネックスにも差し込まれている、ルールにも抵触しなさそうな「カーボンプレート」にあります。
ヴァイパーフライが高い推進力を生み出している要因の一つが「カーボンプレート」であり、アッパーとアウトソールのバランスをとっているのも、このカーボンプレートがあるから実現しているのです。
しかしヨネックスのカーボンプレートは「バランス」を取る事に重点を置いている。その為、筋力が弱いランナーでも安全に次へ次へと走る事ができる。
もしヨネックスがガチってとんでもなくバランス性能が高い、高弾力なカーボンプレートを開発したら…
ヨネックス「なら」その可能性があるのです。ヨネックスのブランドイメージといえば「テニス」「バドミントン」です。その中でもバドミントンラケットは高い支持を受けています。
理由は、ヨネックス独自の高い性能から繰り出されるカーボン素材にあります。ヨネックスのカーボン素材を採用したバドミントンラケットは、高い反発性と強度・復元力を持ったラケットです。
そう、ヨネックスはカーボン素材ガチ勢なのです。もし高性能なカーボン素材をランニングシューズに流用し、構造等を改良させればもしや…と思うのは私だけだろうか。
ヨネックスのランニングシューズを純粋に応援したい!
さて今回はヨネックスガチれば、ナイキのヴェイパーフライに届きうるのではないのか?と思ったのでブログ記事にしてみた。
元スポーツ店店員の妄想が入っているので参考程度に見て頂けたら幸いです。
過去にヨネックスのランニングシューズは履いた事はありますが、その時より機能性は格段に上がっていると思うし、ナイキのヴェイパーフライに関しては一切履いた事ないのでどちらが良いというのは言えません。
さて私個人では、ヨネックスの技術を持ってすれば、ナイキヴェイパーフライに届きうる存在になるのは、ミズノでもアシックスでもなくヨネックスだと勝手に思っています。
ただ、ヨネックスは高速シューズを作る事はないと思います。理由は、どの高性能なランニングシューズをみても「ランナー」の健康を第一に、楽しく走れる様なシューズを展開しているから。
ナイキはカーボンプレートを差し込み多くのランナーの記録更新をサポートしました。
ヨネックスはカーボン素材を差し込む事で、筋力が弱いランナーでも楽しく、すいすい走れる様にサポートしました。
元々モノ作りのコンセプトが違います。大きな宣伝力がないので、ナイキのシューズの様に多く売る事は難しいです。
ですが高速ランナーより、楽しく走りたいという一般ランナーの方が圧倒的に数は多いのです。
前はブランドの偏見やサイズが合わなかった事からすぐに手放してしまったが、お金が溜まったらまたヨネックスのランニングシューズを購入しようと思う。
(買いました→ヨネックスのカーボンランニングシューズが凄すぎて大勝利![セーフラン200]を買って走ってみた!)
そしてヨネックスのランニングシューズがもっともっと広まる事を願いながら、このブログをしめさせて頂きます。最後まで読んで頂きありがとうございます!